「StarVaders レビュー」色んなゲームの要素を取り入れつつ、しっかりまとめた懐かしくも新しいローグライクSRPG。

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出典:https://star-vaders.com/

ロボットも宇宙も大好きだけどエイリアンはそうでもないかなりあです。こんにちは。

久しぶりのゲームレビューはSteamでも“圧倒的に好評”な「StarVaders」です!トレーラーを見た感じでは「Into the Breach」っぽいな?と思いましたが、デッキ構築やインベーダーなど、色んなゲームの要素を上手く取り入れ、破綻することなく昇華しています。

Slay the Spireみたいに豊富なカードでビルドが組めて、Into the Breachみたいに戦略を考える楽しみもある。東方みたいなBGMは好印象だし、Cobalt Coreみたいに遊びやすい。すごく良く出来てて面白いよ、これ

もくじ

どんなゲーム?

ビジュアルも可愛くて親しみやすい


Pengonauts
というカナダのスタジオで開発された、ローグライクデッキ構築SRPGです。3人の友人達で作っててこれが初めての商業ゲームみたい。

メカに乗り込んでインベーダー達と戦う、SFな世界観。400種類以上のカードとアーティファクトで多様なデッキビルドが楽しめる。戦闘はグリッド状のフィールドで戦う、ターンベースのタクティカルシミュレーションといった感じ。

特筆すべきはゲームプレイのバリエーション、メカニクスが違う3タイプのロボットに、スキルが違う総勢10名のキャラクター、どれを選ぶかで全然違うプレイ感覚。バリエーションが豊かで飽きさせません。

戦い方の違う3体のメカ
スキルの違うパイロットも選べる

ゲームプレイのバリエーションと、柔軟なリロールシステム

前述したように、ガンナー・スティンガー・キーパーっていう、3タイプのメカから選べるんだけど、タイプによって戦い方がガラッと変わる。さらにパイロットもメカ毎に3~4人から選べて、それぞれスキルが違うので遊びのバリエーションがとても豊富。

使用できるカードが変われば、リソースのシステムだったり、攻撃や移動のアプローチも違う。ゲームシステムに変化が加わって、全く別のゲームで遊んでいるような新鮮な感覚でプレイできます。

これだけだとメカやキャラがたくさんありすぎて収拾が付かなくなりそうなんだけど、出現するカードの範囲が挑戦ごとにある程度絞られるパックシステムや、初期カードの選択があって、ビルドの方向性をある程度決めつつ遊ぶことができる。

カードとアーティファクトの出現範囲が絞られるパックシステム

特徴的な要素の一つに「クロノトークン」と呼ばれるリロールシステムがある。報酬のリロールなんかは他のゲームにもよくあるけど、「クロノトークン」は柔軟性がとっても高い。

報酬だけじゃなく、マップのリロールやショップの品揃え、ボスアーティファクト、戦闘時にターンのリロールに使用できたりもする。

その中でも戦闘中のリロールが面白くて、デッキ構築ゲーでよくある手札の事故でゲームオーバー、みたいなプレイヤーが理不尽を感じる部分への、アンサーの1つかなと感じました。

回数も絶妙で、1ステージで3回、ボーナス敵を倒すと1つ回復したりと、どんどん使っていける。報酬のために使うもよし、事故を減らしてダメージを抑えるのもよし、ガバプレイを巻き戻すのもよし、など本来介入できないところに戦略的にアプローチできるのが面白い。

色んな場面で使えるリロールシステム

ちょうど良い難易度とプレイ時間でリプレイ性も○

1プレイは30分〜1時間程度、ゲームテンポがよくサクサク進みます。戦闘パートではしっかり考える必要があるんだけど、敵の数がちょうど良く1戦闘は長くても5分くらい。中だるみする前には決着が付きます。

難易度も易しすぎず難しすぎずの良いバランス。(裏ボスはビルドと戦略がしっかり組めてないと結構苦戦する)この手のゲームに慣れている方ならクリアだけならそこまで手こずらないはず。クリアするとキャラやカードがどんどんアンロックされるので次々プレイしたくなります。

ハードなゲーマー向けに難易度もしっかり調整可能、最高難易度はかなりの難しさ、しっかりビルドしていかないとクリアは難しいです。

ゲーマー向けにチャレンジモードもあるよ

しっかり考えることが求められる戦闘パート

一番良くできていると感じるのが戦闘パート。「Into the Breach」みたいにちゃんと考えさせられます。普通のデッキ構築ローグライクだと、戦闘のシミュレーションって良くも悪くも数字の計算だけになりがち。

StarVadersは戦闘パートをタクティカルシミュレーションにしたことで、1ターン1ターンに意味がある、重みのあるゲーム展開に。配置や移動なんかのパズル的要素や、限られたリソースや情報の中で、最適解を探す頭脳戦が楽しめる訳です。

頭を使う分大変だけど、しっかり考えて、きれいな答えがでたらやっぱり達成感あるよね。

基本は5×8マスのフィールドで戦う

インベーターゲームからインスパイアを受けたらしい、敵が1マスずつ降りてくるシステムもよくできてる。タワーディフェンスみたいに味方側のエリアに来ることを防ぐっていうルールの明瞭化と、時間的な制約を作ることで緊張感が生まれています。

下の3列に到達されないように守るのが基本

カード説明にアクセスしやすいUIに、小気味よいレスポンスで遊びやすい

UIも使いやすく、よく分からない単語がでてきても、ほとんどの場合は右クリックで詳細な説明が確認できます。システムがやや複雑になっているので、説明に簡単にアクセスできるのはありがたいです。

分からない単語が出てきても、大体は右クリックで解決できる

演出も必要十分で、過度なアニメーションなどもなく、レスポンスが良いので遊びやすい。

個人的に好きな演出があって、戦闘中に敵を続けて倒すコンボの演出がお気に入り。(コンボを繋ぐと報酬のスター(お金)にボーナスがかかるんだけど、倒すとでてくるスターがコンボの文字の周りをクルクル回る。)

こういう細かい演出好き

翻訳はいまいち、カードの効果なども一部分かりにくい

せっかくUIが親切で説明にアクセスしやすいんだけど、肝心な翻訳が今ひとつ理解しにくい箇所があります。

例えば下記のカードの説明に「憑依してリチャージする」ってかかれてる。「憑依」の説明はあるけど、「リチャージ」の説明はないので初見だとよく分かりませんでした。英語にしなくても「憑依したあと行動可能状態にする」とかの方がわかりやすくない?メカだからリチャージで良いのかな?

こんな感じで、効果の分かりにくい単語がでてきて、ゲーム内には説明が無いのでよく分からないままクリアした。みたいな事が時々ありました。

色々説明あって親切なんだけどね~

ストーリーやキャラクターへの掘り下げはもう一歩欲しかったかも

選ぶキャラクターによってちょっとしたお話が見れるんだけど、暗転した画面にテキストだけのことも多く、ストーリーも断片的なのでいまいち物語に集中できませんでした。メカにのって戦う理由、みたいなものが見えてこないので、今ひとつ感情移入しにくいです。

アップデートでイラストが追加されるかな?

イラストも可愛く、キャラクター自体は愛着が持てるので、アップデートでストーリーの補完や一枚絵が追加されていくと、より世界観を楽しめるようになりそうです。

アルバムモードでキャラ紹介やストーリーの回想が見れるよ

まとめ

  • ゲームプレイのバリエーションがとっても豊富、新鮮な気持ちで長く遊べます。
  • 戦闘パートは骨太、しっかり考える楽しさあり。
  • UIは親切だけど翻訳がいまいちな部分も、一部カードの効果が分かりにくい。

色んな遊び方ができてボリュームがある、難易度もちょうど良くシステムも軽快でリプレイ性も○。戦闘パートも骨太で嬉しい。最近でたstsライクのゲームの中では、頭1つ抜けて完成度が高いと感じました。ちょっと高めの価格設定だけど、その価値あるよ。

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